私が代表を務めるトコ・カイロプラクティック学院(有)では、京都トコ会館移転を前に、6~7月にいろんなクラス開催を企画しました。クラスとは、2部に分かれます。前半は、全員で講義と、骨格のバランスチェックと、バランス改善体操や操体法を行います。後半は、一人一人の施術と、その人に特にお勧めのセルフケア法を、練習してもらいます。
クラスをたくさん企画した理由は、「トコ会館移転後は、いろんなクラスを開きたい(*^^*)」と考えたので、リハーサルが必要だったことと、もうひとつはニーズの調査(マーケティングリサーチ)が、必要だったためです。
【クラス一覧】
8月からは、トコ助産院主催のクラスとトコ・カイロプラクティック学院(有)主催のクラスとに分かれます。
トコ助産院主催のクラス (対象)
妊娠力UP (妊娠・挙児希望者)
ハツラツマタニティ (27週未満の妊婦)
お迎え1-安産 (28~38週未満の妊婦)
お迎え2-育児 (28~38週未満の妊婦)
母乳育児 (産後4か月未満の母子)
まんまる育児 (4か月未満児)
らくらく育児 (3カ月半~7カ月未満児)
トコ・カイロプラクティック学院(有)主催のクラス
小学生 (13歳未満の男女小学生)
女子中高生 (19歳未満の女子中高校生)
男子中高生 (19歳未満の男子中高校生)
壮快 (50~70歳未満の男女)
【一番人気はらくらく育児クラス】
クラスの申し込みが最も多いのは、「らくらく育児クラス」です。これは3か月半~7か月未満の母子を対象とするクラスで、ほとんどの方の参加の動機は「反る」「泣いてなかなか寝てくれない」「首が据わっているか心配」です。それ以外は、4か月健診で「腹這いで顔を上げないと言われた」「首が据わっていないと言われた」「股関節が硬いと言われた」です。
このクラスの最初の企画は、3/29(土)東京の高輪サロンでの開催です。私のブログで公開したのは3/14。つまり半月前だったのですが、わずか2日ほどで定員オーバーとなり、急遽、翌日も開催することにしました。両日定員いっぱいで、しかも驚いたことに、アシスタント希望の助産師がたくさんいたことです。
高輪での、これらのクラスの様子は、
3/4~3/30のブログをご覧ください。
【お尻に火がついてから…体はなく、転ばぬ先の杖を】
私は、胎児から高齢者までの、姿勢の改善と健康増進のためのサポートを目指しています。でも、産後6週間ほどのママは、まだ体力が回復していないため、赤ちゃんを連れて3時間あまりの長い時間、クラスを受けることはできません。ですから出産する前に「赤ちゃんお迎えクラス1-安産」と、「同-2育児」に参加して、安産と育児の練習をしていただきたいと考えています。つまり「転ばぬ先の杖」を持っておくのが「お得」なのです。
でも、人間って「お尻に火」がつかないと、なかなか行動に移せないものなんですね。4ヶ月健診でいろいろ指摘されて初めて、「お尻に火」がつき、どうしていいかわからなくなり、子どもの将来が不安になってから、「らくらく育児クラス」の参加申し込みをされるのです。なので、4ヶ月未満児対象の「まん丸育児クラス」の参加申し込みも、あまり多くはありません。
今の日本では、生後1か月健診から、4か月健診までは、健診や相談の場がほとんどなく、赤ちゃんか反り返って泣いていても、自分の体がアチコチ痛くても、「皆こんなものなんだろう。私も赤ちゃんのためですもの、我慢しなくっちゃ」と、毎日を耐え忍んでいるのでしょうね。
【タマゴが先か、ニワトリが先か?】
でも、そんな我慢はママのためにも赤ちゃんのためにも、いいことではありません。産後すぐから、ラク~に子育てできるに越したことはありません。そのためには安産する方が有利です。安産できる体は、妊娠経過も良く、そんな人は、妊娠力の高い体=不妊治療不要の体であることが多いのです。
そんな高い妊娠力を持っている人は、体格も姿勢もよく、腰痛や肩こりなどの体の不調をあまり持たず、高校生時代も、中学生時代も適度な運動をし、小学生時代も元気に遊びまわっていたという人が多いと感じます。さらに遡ると、「母から育てやすい子だったと聞いています」とおっしゃる方も。
育てやすい子は、胎内でもリラックスした良い姿勢で育ち、ママは妊娠中も元気で、安産し…と、めぐり巡って、良いサイクルが繰り返されるのだと思います。タマゴが先なのか、ニワトリが先なのかと尋ねられても分かりません。それと同じで、人間も「どの時期からケアを始めたらいいのか?」と尋ねられたら、「今です」と答えるしかないのです。
ですから、人生の全ての時期の人が、受けられるようにクラスを企画したいのですが、7カ月~小学校入学までは、クラスへの参加が難しい年齢なので、まだ企画できていません。この年齢は、クラスではなく個別に対応する予定です。
6月6日の東京での「らくらく育児クラス」に参加されたママは、フェイスブックに次のように書いておられます。「我が家の赤ちゃん、よく寝てくれ、よく笑うようになりましたよ!先生、ありがとうございます!! まんまる育児が広まりますように(^_-)-☆"」と。そして、9月11日に再度参加予定で、申し込みをされています。
参加者が少なかったり、多忙や諸般の事情で、残念ながら流会としたクラスもありましたが、クラスは私も大好きで、とても楽しいのです。なぜなら、痛みや不調を「何とかしてください」と他力本願的で体操も覚えようとしない人を相手に働くのは、はっきり言って「嫌です」。やりがいがありません。
一方、近年は教室で一般論だけを教えても、運動不足やスマホ三昧で乳幼児期からの強いゆがみを持つ人達の症状は、なかなか良くなりません。赤ちゃんと言えども、胎内からのツライ姿勢から生じたゆがみと、体の硬さを持っているため、同様です。ですから私もママたちも、欲求不満が残ってしまいます。なので、クラスが楽しくやりがいがあるのです。京都トコ会館移転後は、クラスをたくさん開いていきます。
それで、92号のコラムに、「公費補助券を利用しての妊婦健診や保健指導、デイケアは、9月頃からご利用いただけるようにしたいと考えています。」と書いたのですが、公費補助 (助成) 券を利用しての妊婦健診は、多忙や諸般の事情により、当面、見送ることとしました。
トコ会館は癒しの場であるとともに、癒す人の教育の場としても大いに活用したいと思っています。
癒す人とは、助産師などの医療・保育・教育にかかわる人々とは限りません。
家族や自分を癒す知識と技術を、身につけたい人もぜひともお越しください。
お待ちしております(^o^)/~