佐藤めぐみ先生のコラム
『らしくの母子保健指導力UPセミナー始動!!』
皆様、こんにちは。「らしくの 母子保健指導力UPセミナー」の講師、佐藤めぐみです。
5月15日(木)、「らしくの 母子保健指導力UPセミナー」の模擬セミナーを、大阪で開きました。今日はその様子をご報告します。
模擬セミナーには、長年母子整体ケアに、共に携わってきた3人の助産師に参加してもらいました。午前中の講義の担当は、らしくの会の宮崎加代子講師で、グループワークの講師は私でした。なのに、受講者は3人とも、助産師としても私より先輩で、母子整体歴も長く、講師としても先輩です。
宮崎さんも、母子保健指導の講義を、実際に受講生の前でするのは初めてなので、「実技のない講義に退屈はしないのか?」、「どんな反応が出るだろうか」と気になっている様子で、私もドキドキ。
ところが、宮崎さんの話が始まると、たくさんのうなずきがあり、「これは大成功!」と、私の気持ちはほぐれ、宮崎さんの表情も柔和になりました。それからは、講義もスラスラと進行し、予定通りの時間で終了しました。
私たちのセミナーはグループワーク中心の構成で、私達も初めての経験です。「グループワークは苦手…」と、おっしゃる方も多いかもしれませんが、実は私もかなり苦手でした(^^; 私自身、実技系の講師経験はありますが、座った状態でのグループワークを、どう進めていいか…不安と緊張の中で、午後のグループワークが始まりました。
受講生の3人も、少し緊張気味で、「私も受講生も疲れちゃうかもしれない?」「静まりかえったり、盛り上がらなかったらどうしよう…(c_c)」と。ますま緊張してしまいました。そんな私の緊張感が受講生に伝わったのか、最初は一瞬シーンとなりました。
ところが、一人が話し始めると「さすが助産師! おしゃべり好きが多い!」と、私の表情も緩み、気が付いたら講師役の私も、「私は、こんなふうにしているのよね~」なんて受講生に混ざって話していました。それからは、タイムキーパーの仕事を忘れていまい、脱線しつつも「時間ですよ~」と止めるまでおしゃべりが盛り上がりました。
グループワークの症例検討テーマは、5つ準備していたのですが、5つ全てについてグループワークをすることができました。テーマの一つ、「~主治医には反対されているけれど、ベルトを巻きたいと希望する妊婦さんへの指導~」では、「妊婦さんにはこんな説明をしている」とか、「病院(主治医)には、こんなふうに説明するといいよ、と話している」とか、実際に自分が指導をした症例の体験談が、たくさん聞けました。
グループワークの中では、成功体験だけでなく、「実はこんな指導をして失敗しちゃったんだよね~」という話も出てきました。失敗したことって、あまり人には話したくないことですが、この場で話してみると、「私も~」と“あるある体験”も聞くことができました。
こんな感じで、グループワークといっても硬い感じではなく、細かなルールは決めずに、お茶会のような座談会のような感じで、自由に話してもらいました。そのうちに、「こんな指導の仕方はダメだよね」と、ダメな保健指導の寸劇が勝手に始まって、大笑いしながら盛り上がりましたが、そんな中でも、今までの自分自身の保健指導を振り返る機会となり、保健指導をするときの自分の傾向も確認できました。
「不思議だな~」と思ったのは、模擬セミナーでグループワークをしていたら、今まで関わったママや赤ちゃんたちの顔を次々思い出しました。「もう一度あのママさんに会って、指導をさせてもらったらどうなるかな?」なんて想像したり…。グループワークを終えてみると「しゃべり疲れた。でも、スッキリ」。そんなさわやかな気分で、模擬セミナーを終え「本番でも時間通りに進行できる!」との見通しも立ちました。
その後、らしくの会の三人で、今回の模擬セミナーを振り返りました。もちろん、セミナーの完成度を上げていくのはこれからです。次の大阪での本番セミナーに向けて「どんな工夫を加えていけば良いだろうか?」と、三人で話を煮詰める貴重な機会となりました。
参加していただいた皆様、ありがとうございました。
いろいろなテーマでグループワークをして、ママや赤ちゃんへの受講生の方の思いにも触れて、「やっぱり助産師っていいな」って、改めて思いました。それでは、皆さんと保健指導について語り合えることを、楽しみにしています。