「産院の選び方」
 
先日、私のサロンに四十歳を超えた高齢初産婦さんが施術を受けに来られました。これくらいの高齢初産の方ってキャリアウーマンとかインテリさんが多いんですよね。この方もそんな感じで、しゃべり方も実に上手い! ほれぼれするくらいでした。

ところが「○○市に引っ越すので、これから産院選びをしないといけないんです。けれど□□病院は建物が古いし…」なんて言い出すので、私は「これから大学に進学しようとする人が『東大も京大も建物が古いからやめとこう』なんて言う? 貴女は何を基準に選ぶんや? 選ぶべきは医師や助産師がしている医療とケアの質や」と言ったら、初めて助産師のケアの質というものが各施設によって違うんだということに気付かされた様子でした。

一般的に妊産婦さん達の産院選びの条件の1位と2位は、「きれいな建物」、「美味しいゴージャスな食事」とかのようです。ホテルのようなきれいなお部屋の中でフランス料理のフルコースが出てきても、押したり引いたりの思い出したくもない悲惨なお産をして、赤ちゃんはギャンギャン泣きっぱなし、ママは全身の痛みと不調で、赤ちゃんを抱くことも授乳することもできなかったら、それは幸せなお産とは言えません。

では、私が考える産院選びの条件とは…
1.妊娠中の子宮などに異常がないか、きちんと検査してもらえるか?
2.胎児の超音波検査では、大きさや、男か女か、大きな異常がないかだけを診るのではなく、胎児の姿勢や様子にまで注意を払ってもらえるか?
3.ママの体がつらくないようにケアしてもらえるか?
4.できるだけ自然なお産を目指しているか?
5.赤ちゃんがギャンギャン泣かないような育て方の工夫を教えてもらえるか?
6.母乳で赤ちゃんを育てられるように、きちんと教えてもらえるか?
などでしょう。

完璧とまでは言えなくても、これに近い産院ってちゃんとあるんですよね。前号でお知らせしました、8/27(土)ランチョンセミナー@岐阜で講演していただく栗原芳美先生が働いておられる田中病院@大阪もその一つです。

彼女が言うには、生まれた直後なのに顔や頭がゆがんでいて、全身がねじれて向きぐせがひどく、肘も膝も曲げることもできない赤ちゃんが、年々増えているそうです。いったいどんな姿勢でお腹の中に入っていたのかと考えさせられることが度々とか。このような赤ちゃんは、そり反ってギャンギャン泣いて抱きにくく、母乳を上手に飲めず、ママ達はすっかりブルーに。。。

それらを解決するにはどうしたらいいのかと考えた結果、正常な胎児の姿勢に近くなるように、抱く時も寝かせる時もバスタオルで丸くくるむようにしたとのこと。その結果、赤ちゃんも生き生きして、先天性股関節脱臼になる子もいなくなりママも育児を楽しめるようになったそうです。

このセミナーの詳細につきましては、こちらからご覧ください。

1Pはランチョンセミナー、2Pはサテライトセミナーです。 そもそもこの学会の会員のほとんどは産婦人科医なのですが、今回のサテライトセミナーの参加者の多くは助産師になる模様です。超音波や胎児心拍モニタリングを、一流の先生から学べて、ランチョンセミナーも聞けて、参加費が10,000円と、超お得ですので、ぜひご参加ください。

栗原先生の病院は建物もとてもきれいなのですが、ケアもとても行き届いているので、赤ちゃんがギャンギャン泣いていることはほとんどないそうです。ここで出産したママも、生まれた赤ちゃんも、きっと幸せだと思います。

泣かさない子育ては子どもの脳を発達させます。「天才脳を育てる」ためにはなるべく泣かさないというのが、脳科学では一般的なんですよ。
詳しくは、こちらから竹内華子先生の講演をお読み下さい。


なお、私が考案した赤ちゃんが泣かずに良く寝るアイテムは、
(有)青葉のホームページからお買い求めいただくことができます。