「トコヨガ入門セミナー始まります! ~(2)お産力を高めるトコヨガクラス」
 
 前回に引き続き、トコヨガ入門セミナーとは、何をするセミナーなのかをご紹介します。特にトコヨガの中心的考え方をお伝えできたらと思います。

 お産に必要な力が「お産力」だとしたら、私はまず、「自分の身体の声を聴く力」これがお産力のキーポイントだと考えています。今日は、恥ずかしい自分の失敗談をご紹介します。
約20年前、母親教室でいつものように「リラックスと呼吸法がお産には大事ですよ」とお話し、「ヒッヒッフー」と呼吸法を教えていました。「呼吸法なんて教えられる位なんだから、簡単よ」と思い込んで、練習も全くしませんでした。
 いざ、自分の出産になってみたら、呼吸が苦しくて苦しくて、リラックスなんて無理!という体験をし、大反省をしました。リラックスと呼吸法、これは“練習をしなくちゃ絶対にできるものではなかった”のです。
 
 でも、どうしたらリラックスを覚えられるのでしょうか? 
実は、近代的生活をしている私達は、常に頭でものを考えることを優先し、論理的に思考しようとしています。だから、「リラックスして下さい」と言われても、どうしたらリラックスできるのか解かりません。それどころか、自分が緊張していることも気付いていない方は、リラックスの状態がどのような状態かも解からないのです。
試しに、頭を空っぽにして、呼吸に集中してみましょう。吐く息に集中してゆっくり吐いてみたら、それだけでも、以外に気持ち良くなりませんか。そうなんです。「気持ちいい状態」それがリラックスなんですよ。
それは、まるで操体法の感覚と同じですね。
環境的な負荷が何ら加わらない状態でしたら、たぶん「気持ちいい状態」を感じ取れたのではないでしょうか。しかし、実際の出産場面では、陣痛という物凄いストレスと、緊張と孤独が待っています。そんな状態でも、普段通りの気持ち良さを味わうためには、何度も何度も、どんな状況でも練習をして、体に覚えさせる必要があります。
 皆さんも経験がありますよね。運動会や学芸会の練習は、どれだけ練習するのというくらい練習しました。音楽が流れたら自然に身体が動くまで練習した後の、本番の緊張感と終わった後の達成感。たまらなく心地よく、うれしかったこと、思い出しませんか? 呼吸法とリラックスの練習も同じです。
何度も何度も練習して「気持ち良い」「心地よい」という快の感覚、言うならば「自分の身体の声」を聴いてみて下さい。繰り返し操体法や骨盤ケアを実践して、お腹の形が、ふんわりした丸型になる頃には、体操を始める前の便秘や夜中のトイレなどの不快症状が、改善されていることに、きっと気付きますよ。

 ぜひ、トコヨガ入門セミナーで、自分の身体を感じてみましょう。自分の身体の声を聴ける力を伸ばすことは、出産以外の多くのことにも役立ちます。それはまた、折を見てご紹介致します。

 私と一緒に、お産力を高めて行きましょう!