渡部信子のコラム
70代をイケイケで生きる!

 
2022年を迎え「8月には73歳になるんやな~」と実感。「生きられる年月がだんだん減っていく。しないといけないことや、したいことを確実にしていかないと…」と、焦るようになったのは半年前でした。その訳は、カヌーを楽しもうと思って、ネット検索をしたところ、「年齢制限65歳」となっているサイトの多いこと! シッョクでした。

施術・セミナーで連日働いていたときは遊ぶ暇などなく、コロナ禍になって成立するセミナーが減ったため余暇ができ、「遊ぼう!」と思ったときは年齢制限でアウトだなんて…(-“-; それでも、年齢制限がないサイトを探して、岡山・群馬でカヌーを楽しめて、生きている喜びを噛みしめました(*^^*)!!

こんなことを書くと「そんなオーバーな(^O^)」と笑われる方も多いかと思いますが、幼児期から働かされてばかりで、遊ばせてもらえなかった私は、中学生時代には既に、友人とたわいない遊びをしようとしても「親に怒られる。こんなことをしてはいけないんだ」と脅迫観念に襲われるようになり、遊べない人間になっていたのです。

子ども時代に形成された私の人格は、その後もずーっと心の底に潜み続け、公務員時代も、独立開業してからも「遊んでいてはいけない。働かなければ、勉強しなくては」と思いながら生きてきました。

そんな私にとって一番楽しかった遊びは何か? それは迷うことなく、カヌーでの空知川下りです。59歳の時でした。左右に直角に曲がりながら垂直に1mほどの段差を落ちていくあのスリルとスピードを「もう一度!」と思うのですが、そんな自信はありません(*_*) なので、少しでもそれに近い体験をしたくて、検索・計画し、13年ぶりにカヌーを体験。結果、90%ほどの満足度を得られました。

年初めのコラムらしからぬことを書いてしまいましたが、とにかく、私は年末年始もボーッとしていた時間はわずかでした。最も時間と体力を注いだのは孫2人に悪戦苦闘しながら様々なことを教えたこと。それから、金剛山登山に挑んだことです。
金剛山を歩きながら「カヌーもいいけど、山もいいな~。今年は身近な低山(日帰りできる 標高1300mくらいまでの山)をいくつか登ろう!」と今年の目標に加えました。

それと、驚いたことには金剛山で出会った人達の圧倒的多数が70代に見えたことです。
中には「85歳。金剛山にはまだ千回くらいしか登っていないヒヨコですわ」とおっしゃる女性も\(@@)/ ということは…、私はまだ卵! ともあれ、70歳未満に見える人は3割以下。1/7 (金)で平日だったから、若い人は働いているのかもしれませんが、数十年前から日祝日でも山を歩きながら「我々よりも若い人は少ないな~」と思っていたので、それは今も変わっていないんだと思います。詳しくは、魔女ブログに書いていますので、お暇な方は覗いてみてくださいね。
https://blog.ap.teacup.com/applet/majyosanba/20220107/archive 

全体として、団塊の世代(昭和22~24年生まれの人)以上の人達に比べて、若い人達ほど元気がないと、数十年間思い続けてきたのですが、半年ほど前から和田秀樹氏(医師)のメルマガを購読し読み始めたところ、私が感じていた通りのことが書かれていました。そこには、「私の見るところ、今の日本は70代のほうがむしろイケイケで、60代以下の人たちはシュンとしているようだ」と。思わず笑ってしまいました。

この「イケイケ」という言葉が流行っているのかどうかは知らないのですが、先日孫2人が、赤ん坊の長男を育てている頃の私のアルバムをめくりながら、「おーっ、バーバ、イケイケやん!」と叫び始めたのでビックリ!「私って20代の時からイケイケやったんか~?」と、初めて気づいたのです。

今年から人口の多い団塊の世代が後期高齢者に仲間入りするため、医療費が大変なことになると、いろんな方面からの声が聞こえてきますが、私にはそれは当たっていないように思えるのです。
そう思う第一の理由は骨格のでき具合と、それに起因する体力と気力の違いです。しかも、団塊の世代の我々は「食べるのも勉強するのも戦争。ボーッとしていたら置いて行かれる」という中で育ってきました。我々より10歳若い人は、物心が付いた時には既にインスタントラーメンと3C(自家用車=カー・クーラー・カラーテレビ)があり、受験戦争の激しさも下火になった中で育ってきました。骨格も違い、鍛えられ方も違うのですから、70代はイケイケで当然と言えましょう。

周囲を見渡しても、私より若いケアギバーで「私より体力あるな~」と思える人はわずか。それに、60代のケアギバーが、内臓の不調や手足が自由に動かないなどの理由で、次々と働くのに支障を来しています。「今50代の人はいつまで元気に働けるのだろうか?」と思うと怖くなります。私は歯と眼以外で、受診しないといけないなんてことは全然ないのに…。

そんな人達は「渡部先生は85歳になっても90歳になっても働いてください。私は70歳までなんてとても働けません。先に死にますから弔辞を読んでくださいね」などとしょっちゅう言っているのですが、「アホなこと言わんと、私が死んでもあんた達は働いていてや~」と言いたい。そうでないと私が遊べないやんか!

というわけで、私の70代の人生計画はイケイケ! 仕事もして、そのついでに遊ぶ! 自分の足で行きたい所に行けるうちに山にも登り、カヌーやボートを漕いで遊ぶ! 遊ばないまま死ぬなんて、絶対に嫌やから。