千葉市のセラピスト 渡邉彩先生のコラム
産婦人科医院内で働くセラピストとして、学び続けたい
【はじめに】
千葉市内の産婦人科医院でセラピストとして働いている渡邉彩です。この10月から高輪サロンで、トコ・カイロプラクティック学院の基本整体セミナーを受講し始めました。
受講者は12人。渡部信子先生が何人かに「メンテ“力”up通信のコラムを書いて!」と声をかけているのが聞こえるかと思ったら、私のところにも(*_*; そして、なんと私はトップバッターに選ばれてしまったのです\(@@)/ とはいえ、この様な機会を頂き感謝しています。
【大阪のおてんば娘が整体の道へ】
大阪で生まれ育ち、外遊びが好きな子どもでした。頸椎を捻挫したり、尾骨を骨折したり…、よくケガをするおてんば娘でした。
勉強より音楽や体を動かすことが大好きで、3歳から中学3年まで水泳、中学は卓球部、高校はバスケットボール部に入って励んでいました。
高校卒業後は「スポーツに関わる道へ進みたい」と望んで、体育大短大への進学が決まりました。在学中は富士山登頂も果たし、4年制大学へ編入してトレーナーを目指そうと思っていたのに、大学の資料室で調べものをしているうちに「整体」という形で、体をサポートできることを知ったのです。
「これなら女性の私にも長く続けられそう」と思い、短大卒業後、整体スクールで技術を学び、セラピストとして整体サロンへ就職し、整体スクールで出逢った夫と結婚しました。
妊娠9ヶ月で退職し、里帰り先のクリニックで助産師さんに励ましてもらったお陰で、娘を安産でき、妊娠37週から初乳も出ていて、娘の授乳も順調。女性の体が一番大変なのは産前産後だと身を持って知り、「出産後は自分で何かしたい!」と、1ヶ月健診の翌日から産後整体を学びました。
【念願の産婦人科医院のセラピストに】
産後半年の頃、ママ友達に頼まれ産後のケアを始め、同じ産後のママとして、子育ての悩みを共有しながら施術をし、楽しくのどかな日々を送っていました。
そんなある日、突然、隣駅の産婦人科の事務の方から連絡が入り、「セラピストとして院内で産後の施術をして欲しい」と依頼されたのです。
いつかは産婦人科でケアしたいと密かに想い続けていた私は、即、快諾。
3人のお子さんを出産されたという副院長先生に施術をし、晴れて産婦人科専属セラピストとなったのです。骨盤ケアをさせて欲しいと、産婦人科へ資料を持って回ったこともあった私の念願が叶った瞬間でした^ ^
まずは、2019年7月から、週1〜2日、産後の骨盤ケア外来としてスタートし、産んだ後もサポートできるようにと1ヶ月健診以降のお母さんの骨盤ケアをするようになり、半年後には、入院中のお母さんのケアも担当することになりました。
もっと体を整えたい方は、自宅サロンで施術をすることになり、さらに、家族ケアも依頼されることもあり、だんだんと忙しくなってきました。
【妊娠・出産・育児は辛くて大変?】
やがて新型コロナが広がり、立会い分娩も面会もできない状況が続き、産後ケアがあることをとても喜んでいただき、中には涙する方も…。
そんな産後のお母さんからお話を伺う中で、共通することがありました。それは、「妊娠・出産・育児は辛くて大変」という認識されていることです。
なぜ、こんなに大変なお母さんと赤ちゃんが多いのだろう? もっと私にできることはないのだろうか?
そんな疑問を抱きながら過ごしていたある日、あることをふと思い出しました。それは、娘が生後2ヶ月の時に出会った同じ関西出身の仲真衣さんが、「出産は気持ちいいもの」「赤ちゃんはほとんどずっと寝てる」「2人目3人目は、妊娠中からの骨盤ケア・まるまる育児の賜物だ」と話していたことです。
当時から「赤ちゃんの姿勢が…」とか、縦抱き抱っこ紐全盛期の中、たった一人スリングを使っていた仲さんは、「離乳食の開始時期」などについても話していました。
【胎児・子宮の環境がいかに大切か!】
大人の体は学んできたつもりだったのに、赤ちゃんや子どもは全くの無知な私。ちょうど娘の体も気になっていた頃、姿勢ケアについて学び始めました。その中で、渡部信子先生の「ヒトの体は胎児期にあり」という理論に目からウロコ(@o@)
私自身の人生や子育てを振り返るキッカケになり、「だから、娘はこうだったのか!」と気付くことの連続。泣き止ませる術を知らない私は、気付けば5歳まで授乳していました。
泣いている理由は、体にあったなんて…、お腹の中にいるときからケアしてあげたかった…。妊婦検診と同じく妊婦骨盤ケアも、受けられたらもっと違っていたのでは…と、苛まれました。(-“-;
また歯並びも関係すると聞いた私は、大阪の高島先生の歯科医院で娘を診て頂き、高島先生を通じて顎関節症に強い歯科医師 丸茂義二先生にも娘の画像を診て頂きました。
当時8歳だった娘の頸椎の動きは「まだ2歳です」と丸茂先生に言われ、大ショック…(T_T)/~~~ しばらくはショックから立ち上がれませんでした。それほど悪かったんです(;-_-)
ところが、このことを信子先生に話すと、「そんなの頸椎の並び方が悪くて、そのために動きが悪いだけやで。でも、早く整えないと、将来への影響が大きいと思うから、1日でも早く連れておいで」といわれ、施術予約を取ることにしました。
【娘への想いを胸に、トコ学院で学びを深めつつ】
母親としてセラピストとして、娘の頸椎を守ってあげられなかったなんて…。「整体はその人の人生に触れること」。真衣先生の下でたくさんのことを学び、そこから私の整体人生の概念が変わっていきました。そして、次第に産後のお母さんに、信子先生や真衣先生の教えを少しずつ伝えられるようになりました。
私はもっと体について勉強したいと思い、渡部博樹先生のマニュアルセラピーで体の内側のケアも学びました。
9月に高輪サロンで開催されたメンテ“力”upセミナーで、基本整体のお話を伺い、「私のような医療系国家資格を持っていない者が受けても良いのだろうか?」と迷ったのですが、同じ千葉で活動中の伊藤美奈さんと共に受講を決め、切磋琢磨することとしました。
トコ・カイロプラクティック学院のセミナーは、学ぶことが本当に豊富!こんな内容の濃い整体セミナーは、どこを探してもないと思います。
世の中にある整体スクールでは、教わらないことをいっぱい伝えて下さり、何より信子先生の“エロイ技”(^O^) つまり、愛と命の躍動感にあふれる技を肌で感じられて、感動してばかりです。
そして、今まで習った整体では、相手の体だけでなく自分の体も壊しかねないことがよくわかりました。
基本整体の目標である
・ケアする側の基礎的な体作りがいかに大切か
・クライアントさんが「快」を感じる触り方
・ふさわしいケアの提供ができること
これらを実現するべく、まずは自分の体作りに励み、観察や整体が上手くなりたいと、今は切望しています。
そのためには、それができる体作りをしないとできないので、バトン回しや空手にも挑戦してみたいです。
基本整体で1番嬉しかったのは、信子先生のお体を触らせて頂いたこと。先生のお体で実技試験をした際、緊張は勿論あったのですが、施術者の私が、なぜかとても心地良かったのです。施術後も、手の平の感覚がふわふわと暖かく、優しい余韻が感じられたのです。
【これからの目標】
これからの目標は3つあります。
1.産婦人科で助産師さんと一緒に骨盤ケア教室を開催する。
なぜなら、幸福感に満たされた中で、元気な赤ちゃんを迎えるお母さんを増やしたいし、いつも忙しい助産師さんの負担が、少しでも軽くなるよう、お手伝いができればと思います。
そして、「この産婦人科は健やかな母子が多くて素晴らしい!」と評判になりますように。
2.「快」「不快」を感じられる人、選球眼を持って子育てができる人。その場凌ぎではなく、自分で自分の体をケアができる人を増やすために、私と関わって下さった方とそのご家族にふさわしいケアを提供し、一生一緒に生きていくご自分の体と向き合うことの大切さを伝えていきたいです。
3.最後は、信子先生の考えをもっと広めること
この素晴らしい考えを、1人でも多くの方に知って欲しい。人生の中で先生の考えに出逢えたことは、とても幸せだと思います。
「もっと早く知りたかった(-“-; 」という想いを、世のお母さん達に伝えながら学び続け、これからの人生を歩み続けます。