私は幼児期からよくゴマすりの手伝いをしていました。最初はすり鉢を押さえる役で、やがて、すりこぎ棒を持たせてもらってクルクルする役。それから、両足ですり鉢を押さえて、一人でするようになりました。
ゴマがねっとりしてきたら、すり鉢を逆さまにしてもゴマが落ちないことを親に見せて、ようやく「よし」と言ってもらえました。
今になって思えば、大変な重労働ですね(^-^) そうして育ったせいか、ゴマの香ばしさと深い旨味が大好きになり、自分で調理をするようになってからも、すりゴマをよく使っていました。
でも、使った後のすり鉢をきれいに洗って乾かして…、なんて、とても面倒。やがて、袋入りのすりゴマが売られるようになると、それを使うようになったのですが、すりたてのゴマとは全然違って、香りが立たない(-“-;
結婚して間もない頃、いつも買い物に行っている店で「卓上ゴマすり器 スリッキー」という商品を見つけ、「これは便利そう!」と購入し、長年愛用していました。
この詳細や写真は魔女ブログに書きましたので、お読みいただいた方も多いのではと思います。⇒
https://blog.ap.teacup.com/majyosanba/3069.html
さて、今回はその続きです。私はスリッキーを初めて使ったときから、上手く使えました。ところが、T助産師から「小さいときは上手く使えなかったが、何度も回しているうちに上手く使えるようになった」と聞いたのです。
彼女はとても器用な人なのに、子どもの頃はそんな状態だったのかと、ビックリ! そうだとしたら、彼女はスリッキーを回しているうちに、手首がよく動くようになり、器用になったのかも?」との思いが頭をかすめたのです。
今でも「家でスリッキーを使っている」という人はとても少なく、多くは袋入りのすりゴマか、電動ゴマすり器を使っているようです。
袋入りのすりゴマは香ばしくないし、電動式のだと簡単にたくさんのゴマをすれるので楽ですが、果たして、それでいいのでしょうか?
家庭で1回の食事に使うくらいのすりゴマなら、スリッキーを使えば短時間ですれるし、面倒と思うほどの時間はいらないと思うのですが…。それが「できない」とか、「したくない」のは、手首の動きが悪くて「回しにくい」とか、「回すと痛い」からではないでしょうか?
大人になってから捻じれ固まった手首を、なめらかに動くようにするのは、とても難しく時間がかかります。だったら子どものうちにスリッキーを回せるようにしておけばいいのではないでしょうか? そうすれば、大人になってから、泡立て器など手首を使う仕事がしやすいし、釣りのリールも素早く回せるので人生を楽しめます。
ということは、これは子どもの作業療法なのです! これを手にした子ども達はゴマすりが大好きになり、おかず・汁物から、さらにはご飯にまで、クルクルとゴマをすりおろしてくれる子もいて、お母さんは嬉しい悲鳴とか(^0^)!
モンテッソーリ教育における教材として、ぜひ追加されてはいかがでしょうか?
反対側回しの大切さなどについても魔女ブログに書きましたので、読んでみてくださいね。⇒
https://blog.ap.teacup.com/majyosanba/3090.html