宮崎市の勤務助産師 小島さんのコラム
“ベーシックベビー”を骨盤ケアで安産、脊柱側彎改善

 
【はじめに】
はじめまして。宮崎市にある総合病院勤務助産師の小島です。私は、妊産婦・新生児だけでなく、婦人科・内科・外科と女性混合病棟化しつつある環境で、助産師として女性の体と向き合いながら、日々仕事をしています。

【骨盤ケアとの出会い】
今から20年近く前、先輩助産師が産後入院中の褥婦さん達を対象に始めた肩甲骨調整が、私と骨盤ケアとの出会いでした。産婦さんから好評だった肩甲骨調整を、見よう見まねでするだけではなく、学びを深めたいと感じ、平成18年に(旧)母子整体研究会のセミナーを初受講しました。

【脊柱側弯・震度5】
平成23年、肩甲骨調整を導入した上司と、先輩助産師と私の3人で、名古屋で開催された学会に参加しました。
発表前日の夕方、名古屋サロンを訪れ渡部先生に体を診て頂いたところ、先生の一言が「この体では妊娠できんで~」でした。
その当時、私は夫と生活を共にして10年。1度も妊娠をしたことがなかったので、不妊治療を視野に入れて検査をしている最中でした。

「妊娠できる体作りをするには、施術を受け続けるより、セミナーを受講してお互いに直しあいっこをし、整体技術も身に着ける方が得やで」と先生に勧められ、メンテ“力”upセミナーを受講。それから、トコ・カイロプラクティック学院のトコちゃんベルトアドバイザーを取得し、鹿児島で開かれたベーシックセミナーを受講しました。
深い内容にちんぷんかんぷん。おまけに筆記試験も実技試験も不合格。「1回受講しただけでは知識も技術も身につかない」と観念したしたことを覚えています。

【第1子妊娠】
名古屋で先生の一言を頂いてから約半年後、平成24年の年明け、福岡で開かれたベーシックセミナーを全課程、再受講することにしました。
セミナーの日の夕方、先生の施術を受けた時のこと、私の体を電気のような衝撃が駆け巡り、「妊娠する!」と直感しました。
そして1か月後、妊娠判明\(^o^)/ 不妊治療はまだ受けていなかったので自然妊娠。“ベーシックベビー”が宿ったのです! あの時の衝撃は今でも忘れられません。
ちなみに、その翌月のベーシック修了試験では、実技は合格できたのに、筆記はまた不合格。
ですが、落胆することもなく、妊娠初期の体にはかなりいいメンテナンスとなり、スッキリとした心と体で帰宅したことを覚えています。

自宅では、毎日だるまさんゴロゴロをし、特に痛みも不調もなく、切迫早産にもならず、快適なマタニティライフを楽しみました。
ところが、予定日2日前に陣痛発来すると、陣痛が来る度に、尾骨が激しく痛み大絶叫。
夫に親指で力いっぱい押してもらっていたにもかかわらず、それでも痛くて大絶叫しながら、約12時間の格闘の末、第1子を出産しました。

産後は骨盤のぐらつきがひどく、シャワーの時も骨盤輪支持がかかせませんでした。
産後2か月の時、宮崎県で“魔女たまの会”(=魔女の卵の会)が発足し、骨盤ケアの自主練を行うことが決まりました。
2か月に1回のペースで、お互いの体を診合ったり、わが子を客観的に診てもらったり、妊産婦さんやその他のゲストがあったり…で、楽しい育休を過ごしました。

【第2子妊娠】
平成27年、第2子を妊娠。妊娠中も骨盤ケアの自主練参加と、自宅でのだるまさんゴロゴロは欠かせませんでした。
臨月に入って自主練に参加した時、“おとなまき”と出会いました。“おとなまき”にくるまれたときの感覚は、あたたかく、とても気持ちがよく、心身ともにリラックスできました。
すると翌日、陣痛発来。今度は腰や尾骨は全く痛まず、とにかく下腹部痛ばかり。本格的な痛みになってから2~3時間で出産しました。
第1子の立ち合いをした夫の指の出番がなく、時間も短かったことから、夫はびっくり。もちろん、私もこんなに早いお産にびっくりしました。
産後も骨盤輪支持をしていましたが、第1子の時のような骨盤のぐらつきは感じませんでした。

【側弯改善・震度0に!】
第1子妊娠中のベーシック再受講から、渡部先生に直接お会いする機会がなく、ようやくお会いできたのが平成29年、地元でのメンテ“力”upセミナーの時でした。
お昼休みに脊柱側弯を見ていただいた時、「側弯改善! 震度0!」と言われた時にはびっくりしました。
確かに、第1子妊娠から私の体は軽く、元気になっているのは感じていました。2回の妊娠・出産・育児期間中も続けていた骨盤ケアのおかげで、今の私の体が作られたのだと実感しました。

【最後に】
今は子育てを通して、母と赤ちゃんの体作りに目が向くようになりました。
職場では1か月健診までの関わりになりますが、これからの土台となる産後・新生児期にできるだけのことをしていきたく、“まるまる育児アドバイザー“の取得を目標としています。
東京まで出向き、久しぶりに再々受講したベーシックセミナーでは、実技試験がまたまた不合格。
初受講者でも次々と合格していく様をみて、すごいなぁ、羨ましいなぁと思いながらも、私には自分の体と向き合う時間がまだまだ必要なのだと気づきました。
その気付きを励みに、自分のペースで学びを進めていきたいと考えています。