「Joy it (ジョイ イット)通信」より― 切れる子、よい子、と感情の扱い
 
「Joy it (ジョイ イット)通信」より
― 切れる子、よい子、と感情の扱い (渡部信子が全体を要約しました) ―

広辞苑には、「切れる」という言葉は
「我慢が限界に達し、理性的な対応ができなくなる」とある。

メンタルサポート例会での、考えの項目としては以下の3点。

1.相手が切れたときの対応の仕方
2.自分が切れかかったときのやり方
3.そもそも感情の扱い方はどうやるの?

1.相手が切れたときの対応の仕方
いきなり相手が切れたように見えても、実はそれなりのいきさつや、考えが相手の心の中には、「在る」という仮定を強く置くこと。注意をそこに向けられれば、相手への対応は少し楽になる。
いきさつや考えを相手が言語化できれば、状態の悪化を防げるのだが、上手く言語化できないために、「身体化する=暴発してしまう」と考えられるからだ。従って「言語化を助ければ、かなりましになる」ということになる。
例えば、「あんなA先生なんかぶっ殺してやる」と叫んで暴れている中学生の男の子に、先生は「それが先生に言う言葉か!」と叫ぶのではなく「そうか、おまえはA先生をそんなに怒っているのか!」とその感情をそのまま受け止めることが大切。
たぶんその子は「そうや、怒ってるんや! だってな…」と、その怒りのいきさつが出てくることがほとんどだ。

2.自分が切れかかったときのやり方
自分が切れかかっているか、切れたという状態を考えてみよう。
一番関連している感情は怒りである。それも我慢を少しずつしてきて、その時々で、「まあいいか、まあいいか」と、自分でも「そんなに我慢したほどでもない」という状態が底流で続いていることがある。そこに何らからのキッカケがあると、一気に暴発する。
理性的な対応ができなくなるとも考えられるが、実は「もういいでしょ、切れても。あまりにも相手がひどい!」というかすかな許可証を、理性が自分に出していることも多い。

3.そもそも感情の扱い方はどうやるの?
適切なときに適正に言語化することが一番暴発を防ぐ。しかし、それが難しい。でも、相手が言語化してくれると、それなりの対応法が出てくる。
多くの子どもが次のような経験をする。
親が「我慢強い子に育てたい」と思うときは「それくらいは辛抱しなさい!」と命じて辛抱させる形をとる。子どもが抱えている負の感情は無視だ。負の感情はやがて行き場を失い…

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