埼玉県のセラピスト 我妻 希 先生のコラム
自宅サロン『yufra*すまぃるbaby』を開業して

 
【はじめに】
埼玉県川越市の自宅で、プライベート癒しサロン『yufra*すまぃるbaby』を開業している我妻 希(わがつま のぞみ)と申します。
開業から8年。大変な育児期のママと赤ちゃんが少しでも楽しく過ごせるよう「ママを笑顔にしたい。子ども達の心の成長をサポートしたい!」との想いで、ママ達のサポートをしています。

【子ども時代からサポート側】
生まれは、日本一の温泉県といわれる大分県別府市。
海も山もある環境の中、2歳上の兄と近所の子ども達と共に毎日いろ~んな遊びをしていました(*^^*)!
反面、ひとりで黙々と過ごすのも好きで、6歳のときに出会った書道では墨の香りに癒され集中できるひとときを楽しんでいました。
幼少期より自ら目立つことが恥ずかしかった私は、客観的に状況を見ながら自分のポジションを定めて、心地よく過ごしていました。
この頃から主となるよりもサポート側にいる方が、居心地が良かったと記憶しています。

【専業主婦として2人の子育てをしていたある日】
高校卒業と同時に上京し、銀行の出入管理の仕事に就きましたが、結婚を機に退社。13ヶ月差で2児を出産し、専業主婦として2児の子育てをこなす日々が続きました。
結婚から16年を迎えたある日、突如として、そんな穏やかな日常に終止符が打たれたのです。最愛の夫が病に倒れ、看病と介護が続いた後、夫は帰らぬ人となってしまいました。
家族のサポートが生甲斐だった私の心にポッカリと穴が開き…、気付くと涙が流れる日々…。「支えていく存在がなくなった私に、存在している意味はあるのか…?」と自問自答。笑うことにも一生懸命な私を見ていた反抗期最中の息子と娘は、彼らなりに考え、気遣い、程よく距離を取り…。
そんな姿を見るにつけ「子ども達には余計な心配をさせてはいけない」。「私が人生を楽しんでいれば、子ども達も安心できるはず」と気持ちを奮い立たそうとしていた矢先、原因不明の体調不良に悩まされるようになりました。
背中や腰の激痛で寝ているのも辛く、呼吸は浅く、歩くことさえままならず…。病院で全身の精密検査を受けるも、医師の見解は「…特に異常はない。当てはまる病名はない」というものでした。
「私の中で何が起こっているの?!」と、不安と恐怖に襲われました。とにかく「体力をつけよう!」とスイミングを始め、呼吸と筋力を整えることから始めました。

【この仕事を始めるきっかけと、サロン開業】
スイミングを続けていくうちに徐々に痛みも和らぎ、ヨガやエアロビクスも楽しめるようになりました。
すると、気持ちも少しずつ前向きになって「子ども達が高校を出るまで、成人するまでは元気でいなきゃ!」と思えるように。と同時に、「看病の際に夫にしてあげられなかったことを自分なりにできること、役に立てることはないのかな?」と思う気持ちが膨らんできましたが、腰の痛みが再発するのを恐れ大人の介助や介護には自信を持てませんでした。
「子どものケアだったら? これまでの子育てを活かして何か…?」と考えていたときに、娘との会話で“ベビーマッサージ”というワードが私を動かしたのです!

働くママ達が増えているこの時代、子育ても“ワンオペ”といわれています。
育児期は大変な面も多々あるけれど、家族の中でママが笑顔でいるだけで大きな安心感が生まれます。
「ママを笑顔にしたい!子ども達の心の成長をサポートしたい!」。それがキッカケとなり“チャイルドボディセラピスト”の資格を取得し、講師業も務めると同時に自宅でも開業しました。

【母子に接する中で沸き起こった疑問から】
開業し、ベビーマッサージ教室に来られるママ達から頻繁に出てくるワードは、流産・子宮頸管長・切迫早産・安静のための入院・死産…。「現代のママ達に何が起こっているんだろう?」との疑問が浮上してきました。
赤ちゃんもギャン泣き・のけ反り・向き癖が強くて、ベビーマッサージどころではないこともしばしば。「これでいいのだろうか?」と悩む中、「生後数ヶ月も経ってからではなく、もっと早い時期からアドバイスできる知識を持てれば、抱っこや寝かしつけに悪戦苦闘するママをサポートできるかも知れない」と思っていたときに出会ったのが、トコ企画の、メンテ“力”upセミナー・新生児ケアセミナー・赤ちゃん発達応援セミナーでした。
「妊婦さんのお腹が丸くない」「胎児がまぁるい姿勢になれない」。そんな現状があることを知りショック!「学びを深めなければ…」と切実に思うようになりました。

助産師・理学療法士・作業療法士の先生方のもと解剖学や生理学などを学び、知識を深めるうちに、体と心の繋がりに気付いたのです。「私自身の原因不明の体調不良は、自律神経のバランスと、骨格のゆがみに関係している!」と。

体の要である骨盤を整えることが、キーワードとなることから、乳幼児と妊産婦さんから大人までを対象に、講座やパーソナルケアを開始しました。

特に、伝えていきたいことや、知ってほしいことは“胎児期の大切さ”です!
トコ企画のセミナーで「生まれる前の胎勢や 居心地が、出生後の人生を左右するといっても過言ではないほど影響がある」と学び、私も「まさにその通り!」と思うのですが、それを気遣っている妊婦さんに出会うことは稀です。
妊婦さんにはトコちゃんベルトの着用の原則をお話ししながら、まんまる子宮になるように、乳児には“おひなまき”のアドバイス をしながら、成長&発達のサポートをしています。
成長期はもちろんのこと、大人にもお勧めなのが“おとなまき” です!
乳幼児と同様、専用のメッシュ布に包まれることで、日々頑張っている体と心をリセットし、本来の感覚を整えることができると感じます。
病の源であるストレスを和らげて、健康と笑顔を取り戻せる“おとなまき”を多くの方に「体験してほしい!」と思いながら働いています。

【誰よりも癒されているのは?】
情報過多時代の今日、本来の判断力や感覚を見失わないよう“気付き”に繋がる言葉掛けやサポートで、寄り添うことを心掛けています。
目では見えない体の作りをママ達が知ることで、お子様の成長や発達をサポートできるだけでなく、ママ自身もセルフケアで元気になり、自信が持てるようになります。
講師依頼も増え毎日が楽しく充実。いろいろな地域でママ・パパ・赤ちゃんとのご縁も広がり、その都度たくさん教えて頂き学びを深めています。
心配させた子ども達も、大人へと成長してくれました。
私がサポートし癒しているはずの皆さんや私の家族に、誰よりも癒されているのは…? 私なのかも知れませんね(*^_^*)