「Joy it (ジョイ イット)通信」より ―完璧主義+褒められたい
 
1.他者に向かう完璧主義
 普段はテストで70点くらいしか取れないあなたの子が、ある時85点取って嬉しそうに帰って来ました。その時あなたはどう言って褒めますか?100点は当然と考えるある母さんは「なんでこんな点なの」と言います。そのお母さんはわが子をきちんとできる子にしようと一生懸命だから、そう言えば子どもは嬉しくないと分かっていても、そう言ってしまうのです。たいていの場合、こういうお母さんは「子どもが立派になることは自分の優秀さを示すことだ」と無意識の間に思い込んでいます。世間から褒められたいのです。お母さんが大好きな子どもは、必死で頑張り、この子も完璧主義を育てていきますので、競争的で不安定な子が育ちやすい。これが、他者に向かう完璧主義です。

2.自分に向かう完璧主義
 人間は生まれた時に、歩けない宿命から、成長願望と劣等感を強烈に持つのが特性です。その結果、理想を持つようになり「自分は優秀でありたい、完璧な人になりたい」との思いを育てるのです。こんな人がとても難しい仕事や、優秀な人に出会うと「自分はダメ人間と思われているに違いない」と想像し、苦悩する。それは裏返せば、褒められたいのです。目の前のことをコツコツとやっていけば大丈夫なのに、自ら作りだした完璧主義の壁と、自ら作りだした悩みで、自分をつぶしていく・・・。完璧主義+褒められたいはやめましょう。

3.完璧主義はいつもいけないか? 物事に向かう完璧主義はOK
 飛行機の管制官・飛行機の整備士をはじめ、社会的に影響の大きい仕事をしている人は、完璧を目指さないといけません。でも、個人にだけ完璧を要求しても無理なので、何重ものチェック構造を敷いているのです。

4.完璧要求の対象を考えよう
 物事に対する完璧要求は持ってもいいが、人や人格に対する完璧要求はやめようね!

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