私が開業して間もなく、女性企業家を中心としたメンタルサポートの会「Joy it(ジョイット)」に入会しました。
会の代表は井上知子さん。大学で数学を20年間も研究されていたのに、心理学に転向、今はアドラー心理学に基づいたメンタルサポート教室を開いたり、臨床心理士として活躍されています。年会費は3,600円、毎月通信が送られてきます。これがとても面白いので、井上さんの了解をいただき、ジョイイット通信の内容の一部を、今号からご紹介することとなりました。
【コントロールドラマ】
コントロールドラマというテーマで何を想定して参加して下さったのでしょうね。例は、テレビやドラマにあふれかえっています。ストーリーの中に誰かが誰かをコントロールしようとしてそれに従わないために、あるいは逆に従いすぎて、ドラマが生まれているのがほとんどなのですから。従って、今更挙げるまでもなく、そこらじゅうにコントロールドラマがありますし、皆様もなんとなくどういうのがコントロールドラマかというのはお分かりだと思います。でも話の都合上、一応日常にもあふれかえっているのですよ、という例をあげますね。
<家庭で親が子に>
親「宿題したの?」
子「せーへん。したくない。今日の宿題嫌いや」
親「嫌いな宿題はしなくていいというものとは違うのよ。必ずやるものなの!宿題は学校から帰ってきたらやるという約束だったでしょ。やりなさい」
子「やっといて」
親「宿題は子どもがやるものやないの。親がやっても何の意味もないわ」
子「でも、気にしているのは母さんや。母さんがやったらいいねん。そしたらいい点とれるかなあ?」
親「ごちゃごちゃ言わんとやりなさい!」
とまあ、こんな具合です。家庭の中で起きることも、朝から晩までのそれぞれのセリフを記録してみましょう。すると、親子のコントロールドラマが満載の家庭とは、ちゃんとしつけて勉強させなければいけない、子どもの能力を伸ばしてあげなければならない、子どものことを将来にわたるまできちんとレールを敷いてあげなければならない、それが親の役目でしょ、と世間の評価の高い親がいる場合だと気付きます。つまり自分の理想に子どもをあてはめようとやっきになっていると、そこにコントロールが起こるのです。
親の場合は善意が強いので、それがまずい作用をするとは全く気が付きません。子どもと親が同質で同じ価値観を持ち、かつ子どもに親の期待する能力があるなら、それですむかもしれません。しかし、子どものDNAは其々の半分を受け継いでいるので、どちらの親とも、気質も能力も異なります。ある時それに気が付いて、コントロール親をやめて・・・
全部読みたい人はジョイイット通信をお申し込みください。 「ジョイット通信」をご希望の方は、Joyit事務局まで。メールjoyit-ejima@atelier-six.biz または Tel/Fax 075-751-2979
私のブログ「
魔女のひとりごと」にも、この号の編集後記を掲載しています。井上さんは私の著書『骨盤妊活ブック』の読後感想を書いておられます。この本には私は発達障害については書いていないのですが、井上さんは「子宮環境の悪さと発達障害について関連があるのではとの疑問持った」との感想を書かれています。さすが、聡明な井上さんですね、行間から読み取っておられます。それから、その下の「しま」さんも発達障害に関して、とても素晴らしいコメントを書かれていますので、ぜひお読みください。