愛知県の助産師・ボディケアトレーナー 白木和恵先生のコラム
ディスコ・エアロビクスを経て、たどり着いたヤムナ

 
 はじめまして。愛知県に住む助産師で、ボディケアトレーナーとして活動している白木和恵です。
 静岡赤十字病院産科病棟で、看護師として1年、助産師として2年、計3年間、3交替勤務をしていました。当時は、ディスコで踊るのが何よりも大好きな、ピチピチギャルでした。

【マタニティビクスとの出会い】
 産前産後の運動に関心を持つきっかけになったのは、看護学生時代、ある病院の妊婦体操クラスを見学した時でした。『両肘を回す体操』『ネコちゃん体操』この2つの体操を体験し、「これをするだけで安産になるんだろうか? いや、そんなわけがない!」と感じたことでした。
 助産師として静岡日赤に戻ってから、助産学生時代に知った『マタニティビクス』なるものが気になり、エアロビクススタジオに行き初体験しました。「これはまさしく、昼間の健全なディスコ!」と大興奮し、「この妊婦版ディスコは楽しくて体にいいに違いない!」と直感。まずは自分がやり込むため、3交替の合間を縫って、スタジオに通いつめました。

 1989年に結婚退職して名古屋に引っ越してから、マタニティビクスインストラクターを目指し、スポーツクラブで体作りに励みました。1990年『日本マタニティビクス協会(現 一般社団法人 日本マタニティフィットネス協会)』の『マタニティビクスインストラクター養成講習会』を受講。試験に合格すると、すぐに名古屋市内のエアロビクスインストラクター養成コースに入りました。
 1991年、エアロビクスインストラクターとしてデビュー。スポーツクラブなどでレッスンを担当し始め、1992年から念願のマタニティビクスのレッスンを担当するようになりました。

【日本マタニティフィットネス協会】との関わり
 1995年に『骨盤底筋セミナー』を担当させていただき、セミナー講師としてデビュー。それ以降『マタニティビクス講習会』のサポート、医療者向け「妊婦健康体操テキスト」の執筆、資格講習リーダー、女性生理学講義などを担当させていただきました。現在は資格講習会の「女性生理学」の講師のみ続けています。

【フィットネスからボディワークへ】
 スポーツクラブやエアロサークルでは、一般女性対象のエアロビクスを、産婦人科クリニックでは、産前産後の女性対象のエアロビクスを担当する生活が10年間ほど続きました。産婦人科クリニックのスタジオ運営が主な仕事だった頃、自分の腰痛や外反母趾の痛みが深刻になってきました。
 また、レッスン前後のメディカルチェックで、妊婦さんが股関節痛・腰痛などを訴えても、レッスン後に改善しないことが多く、自分の仕事に疑問を持つようになってきました。
 “鍛える”より先に“整える”このと必要性と、集団ではなく1人1人の体を見る目を養う必要性を感じ、母子整体研究会と、トコ・カイロプラクティック学院のセミナーを受けつつ、パーソナルトレーナーとしての勉強も進めました。
 そこで気付いたのは「自分は施術をしたいのではなく、対象者が自分で自分の体を日々整えられるように、対象者と一緒に動きながら伝えたい」ということでした。

 そこで始めたのがピラティス。フィットネス的要素と自力整体的要素を兼ね備えたすばらしいワークです。ところが、体を動かす感覚が鈍い方はなかなか動けるようにならず、悶々とした日々を送っていました。
 ちょうどそんな時に出会ったのが『ヤムナボールメソッド』。それは当時のピラティスの師匠がニューヨークで体験、感銘を受けたものでした。
 師匠が創始者ヤムナ・ゼイクさんを日本に招き、このワークを紹介したのは9年前の2007年。従来とは違うユニークな理論は奥深く、またたく間に私は、ヤムナに魅了されてしまったのです。
 「このボールを使った全身トリートメントの技術を身につけたい!」との気持ちを抑え込むことができなくなってしまった私は、2008年でマタニティビクスインストラクターを辞め、ここ5年間はヤムナを学び深めることに集中してきました。

【ヤムナボールメソッドとは?】
 これを端的に言うと「独自に開発されたヤムナボールに乗って、自分の体重と呼吸を利用して、体の中心=骨盤から、全身を伸ばして広げ、骨・筋筋膜を活性化するワーク」です。
 ストレッチとの違いは“腱のリリースと筋筋膜の伸張と拡張が同時にできること”です。ストレッチで伸びるのは筋腹であり、腱は伸びません。この違いは体験すればわかります。
 全身をワークすることで、血液循環を高め、筋筋膜を解放し、関節可動域を高め、姿勢と動きを改善します。脊柱のワークにおいては、自律神経根を刺激し、過緊張を取り除いて深い呼吸を導きます。

【現在の活動】
 『Women's Fits』の屋号で活動して11年目となりました。その主な活動をご紹介いたします。

1.名古屋ボディケアスタジオWomen's Fits(自宅スタジオ)にて、ヤムナ・
 ピラティスを完全予約制で、マンツーマン~少人数制レッスン。
 (出張レッスンも)
2.一般の方を対象にしたワークショップ、専門家を対象にしたセミナーを開催。
 及び、依頼による講師活動。
3.名古屋市緑区の徳重ウィメンズケアクリニックで、プレママクラス、産後の
 ヤムナピラティスのクラス、アンチエイジングのクラス、産褥早期の女性の
 施術(有料)を担当。
4.NHK文化センター名古屋教室、5/R自然の薬箱で、ヤムナの枠を担当
5.ヤムナボディローリングトレーニングティーチャーとして、資格講習
 フェイズ1コースを担当
6.名古屋医療センター附属看護助産学校助産科、愛生会看護専門学校で、
 非常勤講師

 詳しくは以下のサイトをご覧いただけると嬉しいです。
   ⇒Web:名古屋ボディケアスタジオウィメンズフィッツ
    Facebook: 同上 と 白木和恵(お友達申請大歓迎) 
    ブログ:白木和恵公式ブログ(アメブロ)
   
【第6回トコ助産院研修会で、ヤムナやります】
 今年の2/10(木).11(金)、名古屋市で開かれたメンテ“力”upセミナーを受講。数年ぶりに渡部信子先生とおしゃべりを楽しんでいる中で、思いもかけないことに、「トコ助産院研修会でヤムナをやってよ」と声をかけてもらえました!
 9/3(土)10~16時、5時間かけてヤムナの入門編をやります。この中で、上記3の活動についても報告します。「体はやったようになる」。このことをリアルに体感してください。
 研修会の詳細・お申し込みは
  ⇒http://www.kenbisalon.jp/topics/maternity/755/
 
【劇的な体の変化に気付いてみて!】
 ヒトは誰でも重力・加齢・日常生活動作の癖・ストレスで縮み、ゆがみ、下がります。だから、必要な健康法は、“伸びて”“ひねって”“広げて”“持ち上げる”、これを続けることがコツです! 「医者の不養生」とはよく言ったもの、身体活動は頭で知っただけでは意味がありません。日々、実践を積み重ねることにより、初めて気付くことが多いのです。

 持ち上げ続けるためには、伸び続ける“長さ”と“強さ”が必要です。“伸びて広げるように鍛える!”これを皆様に体感していただければ幸いです。ヤムナボールを使った骨盤底筋と腹部のワークは劇的に体を変えます。
 乞うご期待! 皆様とお会いできることを楽しみにしています。