トコちゃん先生のコラム
大分で一般のお母さんを対象に講演
~怪我をせず人生を楽しみ、経済的自立ができる子どもに育てよう~

 
 3回連続の登場となりました。数日前、お産の現場に戻って水を得た魚のように、楽しげにお産の話をする上野順子先生に、「お産の話をコラムに書いて!」と頼んだのですが、時間的にハードで今回は間に合いませんでした。そんなわけで、私の近況報告です。
 大分市内で「サロンリラ」を開業して10年になる助産師の芦刈さんが、去る9月下旬、「リラハウス」を新築し、その2階でドーナツ助産院を開きました。見学に行ける日程を12月の上旬に確保できたため、見学をお願いしたところ、リラの会員であるお母さん達を対象に「講演してほしい」と頼まれ、それが私にできる新築祝いとなるなら…、と思って承諾しました。
 「ところで、どんな話をすればいいのだろうか…?」と考え、最初は 乳幼児期から老齢期に至るまでの姿勢の変化についての、いわゆる「信子ちゃん劇場」、つまり、私の体を使って姿勢の変化を見てもらおうと計画しました。芦刈さんも「それがいい! そうでなくっちゃ!」などと打ち合わせをしていました。しかし、「今の若いお母さん達は、子どもの発達についての悩みを抱えている人の方が多いのでは?」と考え、悩みました。
  ところで今年は、私にとっては、子どもの発達を勉強する機会に恵まれた年でした。一つは、10月に開催された日本母性衛生学会ランチョンセミナーで、助産師の新沼映子さんに講演をしてもらったことと、同時期にもう一つ、トコ企画主催の赤ちゃん発達応援セミナーのリニューアルを企画し、参加したことでした。それらの中で、小児科医の加藤靜恵先生や、新沼さんからたくさんの資料を提供してもらい、いろいろ教えてもらう中で、私が長年勉強し観察してきたいろいろなことが繋がり、理解が深まりました。
 そうして分かった子どもの発達に関することを、私なりにまとめて、トコ・カイロプラクティック学院のベーシックセミナーの中で話すと、受講した助産師から「今の内容を本にしてほしい」との声が聞かれるようになりました。
 また、トコちゃんベルトの青葉の社屋内で、社員を対象に約1時間、子どもの発達について講演したのがとても好評でした。子どものことについて何の知識も持っていない就職して間もない社員からも「良くわかった」「とてもよかった、面白かった」と喜んでもらえたことが自信となり、「そうや、この内容をもっと整理して、大分で話そう!」と決めました。
 私は自分自身の子育ての中で「子どもの発達を促す上で、グルグルお絵描きがとても大切である」ということを学んできました。手を使って絵を描くことは前頭葉の発達を促し、言葉や思考力の発達をも促します。このことは、脳科学の中では今では常識とされていますが、助産師も一般のお母さん達も、知っている人はわずかです。
 また、10月の二つのセミナーのお手伝いをする中で、理解が深まった事柄の一例は、新生児期から顔や目を動かしながら、あちこち見回すことが、その後のバランス感覚や体の動きを上手くコントロールする能力の基礎となることです。「このようなことを、お母さん達が出産する前から知っていたら、子育てが楽しくなるだろう」「きっと子どもの成長・発達に役立つだろう」と思うようになりました。
 もちろん、安全で快適に人生を生き抜くためには、「首が据わっていること」と「受け身を取れること」が大切なのですが、その能力がちゃんと備わっていない助産師があまりにも多いことも、最近のセミナーを行う中で分かってきました。
 こんなことをまとめた大分での講演は、リラなどで働く大分の助産師にもお母さん達にも、とても喜ばれました。私の講演を聞きに来てくださった方は、大人120名余り(ママ約110、パパ5、祖母数名、助産師10)という大人数で、プラス、ほぼ同数からそれ以上の乳幼児が同席していたのですから、ものすごい状態でした。でも、大声で泣いたり騒ぐ子は誰もいないくて、私もいつもの通り、楽しくリラックスして講演することができました。そして、これは私にとっても初めての貴重な経験となりました。
 そのときの様子は、12/2の私のブログに写真入りで載せていますので、ぜひご覧ください。⇒http://blog.ap.teacup.com/majyosanba/1169.html
 「大分だけずるい。東京でもやってください!」なんて声が既に寄せられていますので、まずは京都ですることにしました。
2月20日(土)10時~12時半、会場は京都トコ会館の2階です。定員は15人くらいで、低料金でお得です\(^o^)/
 詳細が決まりましたら、私のブログなどでお知らせします。その後、東京などでも開きたいと思っていますので、ブログをチェックし、お近くで開かれる際には、ぜひお越しくださいね。
 なお、グルグルお絵描きに関することなども、ブログに書いていますので、まだ読まれていない方はぜひお読みください。
・“おひなまき”で育った1歳2~3カ月児のグルグルお絵かき
  ⇒ http://blog.ap.teacup.com/majyosanba/1150.html
・筆圧が弱い-「所さん、大変ですよ!」
  ⇒ http://blog.ap.teacup.com/majyosanba/1151.html
・人格の形成と美術教育
  ⇒ http://blog.ap.teacup.com/majyosanba/1156.html
 また、ブログには、「子どもが将来しっかり働いて収入を得られるように、投資する (お金を使う)のは、早いほど効果的である、つまり、生まれる前~乳幼児期に投資するのが最も良い」という、教育経済学者の中室牧子先生の『「学力」の経済学』の紹介もしていますので、ぜひお読み下さい。
・子どもへの投資は生まれる前が最も効果的!
  ⇒ http://blog.ap.teacup.com/majyosanba/1167.html
・『「学力」の経済学』が届いた
  ⇒ http://blog.ap.teacup.com/majyosanba/1183.html