新生児ケアセミナーの講師をしている山口香苗です。このコラムを書くのは2度目で、前回書いたのは2014年3月 、ちょうど
1年前です。
ここに書いたクリニックでは、タイトル通り、骨盤ケア教室開催頻度は全国最多でした。そして、院内専用マイピーロネオ(通称ネオネオ)とおひなまきMSのセットを全員にプレゼントしていて、ママと赤ちゃんに優しく、私たち助産師・看護師にとっても、働きがいのある素晴らしいクリニックでした。 にもかかわらず、医師不足などの理由で分娩の取り扱いを中止せざるを得なくなり、それに伴って、私を含む多くの看護師・助産師は退職の道を選びました。私はパート勤務でしたので、在職中の2014年1月から助産院を開業し、その8か月後の9月に、トコ企画主催の「新生児ケアセミナー」の講師としてデビューしました。そのため現在では、助産院の仕事とセミナー講師をしながら働いています。
そんな中、2/24(火)健美サロン渡部名古屋分室で、トコ企画主催の「骨盤ケア アドバンスセミナー」が初開催されることになり、私は講師の上野順子先生のアシスタントを務めました。
「骨盤ケア アドバンスセミナー」の内容は、一言で言うと「とても多い」です。トコ・カイロプラクティック学院のベーシックセミナーを受講済の人達は理解も早く、いい調子で実習している様子がうかがえましたが、メンテ"力"UPセミナー受講しただけの人達は、けっこう必死でした。それでも、最後に「ここを削って欲しい!っていうところありますか?」と上野先生が聞いたところ、「シ~ン…」でした。反対に、「終了時間を30分延長したらどうでしょうか?!」という提案が出ました。
そんな気になるセミナーの感想を、みなさんにお届けします!
<① メンテ"力"UPセミナーをひも解く!>
「このセミナーで、メンテ"力"UPセミナー2日間の学びがより活きるっ!!」これが率直な感想です。メンテ"力"UPセミナーが、骨盤ケアの義務教育だとしたら、アドバンスは進学塾です。メンテ"力"UPセミナーで、基礎・基本を学びますが、臨床での母子は様々な症状であふれています。
受験勉強も、受験校に合わせた内容を塾で学ぶように、アドバンスでは、教科書の内容を読みほどき、各種症状に合わせたテクニックを学べます。健美ベルトやトコちゃんベルトの正しい使い方も再確認できます。メンテ"力"UPセミナーで実習した体操を活用できている人は少ないように思うのですが、「指導の際はどうやって伝えるといいのか」という技術も学べますから、学んだ体操をフル活用できるようになります。
<② 講師のベルト愛を感じる>
このセミナーで魅力的なのがもう1点。上野先生のベルト愛です。「私は初めて会った人にはトコちゃんベルトは売りません。評判を落としたくないからです」。この言葉の意味を、セミナー内容の端々で感じました。ベルトの種類、着け方、強さの確認、きついときは? ゆるいときは? その対応方法を学ぶうちに、みんなトコちゃんベルトを見る目が変わったと思います。
<③ レッスンベルトで会場は最高潮に!>
盛り上がりの最高潮は、レッスンベルト登場時です。受講者それぞれが、身体のあちこちに巻き始め、変化を体感して盛り上がりました。おっぱいをクロスするように2本で巻く「レディーガガ巻」(乳頭だけ出てセクシーだからです)。膝が痛かった私は、膝ベルトの代わりにレッスンベルトを巻いて膝ラクラク。パソコン作業中は、両肩峰下あたりを一周まくと、腕が楽に作業できます。皆さんはどのように活用していますか?
<④ 仮子宮にも驚きの変化が?!>
さらしで下垂した子宮を支える実習では、みんなバスタオルの仮下垂腹です。しかし、体操すると挙上した?!外すとぐらつく!! すごいです! 本物の妊婦さんだったら…との思いが全員によぎったはずです。
どれも削れない内容で、覚えてほしい技ばかり…、とっても贅沢なセミナーです。メンテ"力"UPセミナーの開催地で、開催して行く必要性の高いセミナーだと思いました。多人数ではできないセミナーなので、メンテ"力"UPセミナーの2~3倍の回数の開催が必要なのではないでしょうか…? 浜松から来ていた私の後輩も、「浜松でもこのセミナー開いて下さい! また復習受講します! 150%学べる内容でしたからっ!」と話していました。
開催頻度を多くすると、「上野・小林両講師で足りる?」。そんな疑問が心の片隅に沸き起こったところに…、渡部先生から「アンタもアドバンスの講師を目指してや~!」の声。「やります!」と返事はしたものの、同時に「上野・小林両講師にいつになったら追い着けるだろうか?」「 受講生が私で満足してくれるだろうか?」との不安も、心の片隅に沸き起こった私です。
ともあれ、素晴らしいセミナーが始まったことを、嬉しく思いました。