皆様はじめまして、トコ助産院で勤務している助産師の梅田直子です。
私が骨盤ケアに出会ったのは、助産学生時代に渡部信子院長の講義を受けた時でした。「骨盤ってすごく大切なんだ。何だかおもしろい!」と、興味を持ちました。しかし、まずは、「自分自身の体を整えたい!」と思い、健美サロンの施術に通い始めました。
卒後4年目に、第1子を妊娠し、身体を整え、お産に挑みました。妊娠中は京都から大阪までの通勤を34週まで続けました。腰痛、恥骨痛も多少あり、お腹の張りもありましたが張り止めを飲むこともなく、過ごしました。
自宅出産を希望し、出血も少なく、息子も元気に、無事に出産できたのですが・・・。自分のイメージした、お産ではなく、予想以上に時間がかかりました。
産後は、骨盤の緩み、臓器の下垂感、息子はよく泣き、ずっとおっぱいをあげ、抱っこして…を、繰り返していました。トコベルトは着けていましたが、それだけでした。
息子が3歳になった時に、渡部信子院長の主催するセミナーに通い始めました。
ただ、施術を受けるだけでなく、自分で勉強し、新しい知識をどんどん吸収していくことが、大切だなと実感しました。妊娠前にセミナーを受け始めておけばよかったと、後悔もしました。
その後、働いている個人病院で、お母さん方に操体法やトコちゃんベルトの着け方を指導しました。操体法をするだけで、逆子が治ったり、腰痛がなくなったり、授乳がうまくいくようになったり。お母さん方に指導していくうえで、骨盤ケアはなくてはならないものでした。
病院全体で、取り組みたいと、上司に働きかけたり、同僚にベルトの付け方を伝えましたが・・・。うまく引き込めず、細々と骨盤ケアに取り組んでいました。
その後、第1子出産から7年空いて第2子を出産しました。(なかなか妊娠せず、あきらめかけた頃に、ぽろっと妊娠しました)妊娠中から、身体を整え、自分自身でも操体法をしました。腰痛も恥骨痛もほぼなく、お腹の張りも少しある程度で、妊娠34週まで仕事を続けることができました。第2子も自宅出産をし、6時間のお産でした。(本格的な痛みが来てからは2時間で産まれました)
産後はまんまる育児をして第1子よりはよく寝てくれ、夜間もしっかり休めました。
産後、ゆっくりしている時に、渡部信子院長に「産褥助産院をつくるんやけど、そこで働かへんか?」と、お誘いを受けました。
ここでなら、妊婦産婦さんにゆっくりじっくり関わることができる!
お産後ゆっくり、赤ちゃんのケアも安心して受けてもらえる!
妊娠・(出産)・産後と、楽しくラクに育児をする知識も学んでもらえる!
自分自身が妊娠中や産後にしてほしかったケアを、提供することができる!
と思い、すぐに「働きたい!」と、返事しました。
今の私は、トコ助産院で、主におっぱいケアを担当しています。
これまでの病院勤務時代も、おっぱいケアをしてきましたが、おっぱいだけをケアしていても、なかなか、トラブルを解決できないことがありました。ところが、“トコ式”のおっぱいケアは、肩や背中からコリをほぐし、全身を楽にしていきながら、おっぱいをケアする方法です。
その方法を身に着けて、ケアを提供するようになると、短時間で、おっぱいのシコリや痛みが消えていき、母乳育児がスムーズになっていくので、我ながら驚くばかりです。
トコ助産院での母乳育児外来の様子をトコ助産院のブログ「
トコ助産院にようこそ」に書きましたので、ぜひご覧ください。
それ以外に、トコ助産院では、こまごまとした物品の準備や、書類の作成、ブログ記載、セミナーやクラスのアシスタント、トコちゃんベルトの着用指導などをしています。また、健美サロン渡部に施術に来られる妊婦さんのお腹の触診や、児心音聴取などをしています。
でも、私の知識も技術もまだまだ未熟で、渡部信子院長をはじめ、先輩助産師の診察・診断・ケアの速さと的確さに、目を見張る日々を送っています。これからも、どんどん新しい知識・技術を吸収し妊産婦さんに喜んでいただけるケアを提供できるようになりたいと励んでいます。