「トコちゃん教室&Shop」の講師、助産師 折小野直子さんのコラム
学び続けたことを活用しつつ、さらに学びたい!

 
【はじめに】
 皆さん、はじめまして。大阪市北区天満橋にある“トコちゃん教室&Shop”で「トコちゃんの骨盤ケア教室」を担当している 折小野(おりこの)直子と申します。
 信子先生に「メルマガのコラムを書いて」と声をかけていただき、このような貴重な機会をいただきました。私と“トコちゃん教室&Shop”とのご縁が繋がったのは、忘れもしません 2015年12月17日12時14分に届いた信子先生からの1通のメールです。
 メールの用件は「骨盤ケア教室の講師について」でしたから、メールを開いた瞬間、「なぜ私?!」と、驚くと同時に不思議に思い、緊張したことを覚えています。

 私が骨盤ケアと出会ったのは、看護師として産科病棟で働いていた頃でした。私自身、腰痛・頭痛もちで、鎮痛剤を手放せない状態で、助産師の友人に「トコちゃんベルトで腰痛が楽になるよ」と教えてもらったことがきっかけでした。「自分の体を楽にしたい」との思いから、当時の母子整体研究会セミナーを受講し、そこで、ケアにより変わる体、その理論と技術に引き込まれていきました。

【看護師としてNICU・産婦人科病棟で働く中で】
 看護師として最初に配属されたのは新生児集中治療室(NICU)でした。母子分離が精神面・愛着形成に与える影響や、新生児医療に興味はありましたが、看護学生時代の実習内容とはあまりにも違う世界に困惑し、必死に勉強した日々を、今も忘れることができません。
 まずは、「未熟児とは?」というところからスタートし、救命第一。そこから状態に応じて、徐々にいろいろなケアを考えていきます。入職したての頃は疾患について学び、処置を覚えることに必死でした。
 保育器の中の児に、ポジショニングを正しく行うことにより、SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)の数値が変わり、表情が変わり、皮膚色が変わる。この変化がとても嬉しかったのを覚えています。適切なポジショニングをしていれば、過度な接触によるストレスを減らす ミニマル・ハンドリング(*)を実施できます。
 (*)ミニマル・ハンドリングとは
  ストレスによって児の受ける影響が、最小限に収まるように、
  環境を整え、成長・発達を促すケア
 その頃は“骨盤ケア”“まるまる育児”の知識もありませんでしたが、保育器の中でも外でも、丸い姿勢になるよう、バスタオルやハンドタオル、長肌着を使いポジショニングを工夫していました。

 そうしたケアが楽しくなってきた頃、私にはまた新たな悩みが出てきました。それは、産後面会や授乳に来られる方のケア方法です。おっぱいケアや授乳、搾乳量についてなど、産科のスタッフに任せきりだったため、お母さん達から質問されても、明確に答えられない状態でした。
 そんな年月が経つにつれ、私の興味はディベロップメンタルケア、家族へのメンタルケアに移っていき、面会時間だけではない、母子のケアを学びたいと思い始めました。

 その後、一般病棟、在宅介護を経て産婦人科で看護師として働き始めました。
その頃、骨盤ケアを知り、その技術、理論に惹かれつつも、セミナーで学んだ内容を他者に伝える自信がなく、自分自身のためだけに活用していました。
 産婦人科ではこれまでとは違う学びがあり、看護師として働いているうちに、「助産師になりたい!」と思うようになっていきました。

【助産師受験にチャレンジ~訪問介護】
 「今更受験…?」 と思いながらも、働きながらチャレンジしました。その時は仕事と受験勉強の忙しさに追われ、骨盤ケアの勉強を中断していました。そして、何とか助産学科に入学。その時の授業でまた、骨盤ケアと出会ったのです。助産学生時代、特別授業としてトコ・カイロプラクティック学院の認定ケア師の方が、骨盤ケア、操体法を教えてくださいました。そこで改めて、骨盤ケアの重要性、操体法の気持ち良さを体感しました。

 学生時代も腰痛に悩まされていた私は、操体法とさらしで実習を乗り切り、卒業後は助産師として病院の産科で働き始めました。それと同時に骨盤ケアの勉強も再開しました。
 2010年頃より、メンテ“力”upセミナーを復習受講し、その後、トコベルアドバイザー養成セミナー、ベーシックセミナーと進んでいきました。

 学べば学ぶ程奥が深く、「私の知識と技術では何もできない」と不安を抱えながら、腰痛もちの友人で、学びたての技術を練習させてもらったりしていました。職場では「骨盤ケアを学んでいます」と公言できないまま、希望される方に細々と骨盤ケア法を伝える日々が続きました。

【訪問介護~骨盤ケア教室担当】
 そうして勤務助産師として働く傍ら、もともと好きで興味のあったメンタルケアについての学びもスタートさせていました。人との関わり方、心のカラクリ、対話の方法を学ぶ中で、本格的に心理学を学び始めました。それを機に病院勤務を辞め、看護師として訪問介護に従事し、心理学セミナー受講中心の生活を始めました。

 時々骨盤ケアの復習をしていましたが、相変わらず知識や技術に自信を持てずにいた時、渡部先生から骨盤ケア教室についてのお話が舞い込んだのです。「私でいいの? 私に出来るの?」との不安と恐怖。「でも、縮こまっていては、前に進めない!」と、教室の見学に出かけることにしました。そこで、その時の骨盤ケア教室担当助産師の平松道子さんに、いろいろと相談をし話を聞いてもらう中で、「自信はないけどやってみよう!」と決断しました。

【骨盤ケア教室】
 教室のマニュアルがあるとはいえ、参加者の前で話すというのは容易ではありません。緊張し、声が震え、足も震えながらの教室スタートでした。Shopでの教室ということもあり、教室中に使用するグッズや設備はとても充実しています。そして何より、Shopのスタッフの皆さんのお陰で、何とか教室を続けています。
 教室に参加される方は皆さん熱心で、2時間集中して一生懸命聞き、実習をしてくださいます。2時間の教室で「体が楽になった」「運動不足を実感した」「骨盤ケアの必要性がよくわかった」などの感想をいただきます。

 時折、多人数の教室では対応できない状態の方もいますが、幸い、参加者のほとんどが体操を実施できる体の方です。自宅に戻られてからも頑張ってケアを継続し、その後の変化を報告してくださる方もあります。
 教室を実施すればするほど悩むことや、無力感を感じることも増えますが、骨盤ケアの重要性や、ケア方法を多くの女性に伝えることができるのは、本当に幸せです。お陰で私自身の学びも深まっていきます。あの時、チャンスをくださった信子先生に感謝しています。

 助産師としての経験も浅く未熟で、骨盤ケア・新生児ケアの知識・技術もまだまだ未熟で、不安と葛藤だらけの私です。これからも学び続けたい気持ちは、はち切れんばかりです。
 しかし、学ぶばかりではなく、活用しないといけませんね。これまでの学びをアウトプットしてこそ、値打ちが発揮されるというもの。そこで、「自分がしたい勉強を、したい時にできる働き方は…?」と考えると、施設勤務では難しいことは経験済み…。そうなると、残る道は独立開業?!

 開業を夢見つつ、これからもできることを精一杯行動に移し、経験を重ねていきたいと思いながら歩み始めた私、折小野直子は“トコちゃん教室&Shop”に不定期ですがおります。ぜひ皆さん、会いに来てくださいね。
   “トコちゃん教室&Shop”での教室スケジュールは
      ⇒ http://www.toco-shop.jp/classroom/ をご覧ください。