愛知県小牧市の勤務助産師 東 裕子さんのコラム
予防を目的とした骨盤ケアクラスのご紹介
~ 最近のブームは“たてみつ”! ~

 
 皆さまはじめまして、ミナミクリニックの東裕子です。197号でお話ししました内容の補足です。
 197号のコラムはこちらからご覧いただけます。
http://web.tocokikaku.com/column/column.php?CLM_NO=197

【予防を目的とした骨盤ケアクラスを目指して】
 2年前に東野と私の2人で、骨盤ケアクラスを始めたばかりの頃は、妊娠後期で腰痛などのトラブルを抱えた方の受講が多く、大変でした。集団指導では対処できないこともあり、スムーズにクラスを運営することもできず、試行錯誤の連続でした。
 しかし、妊娠初期に行なう個別指導や、前期のマザークラスで、妊娠初期からの骨盤ケアの必要性を徹底的に説明し続けたことで、妊娠初期の妊婦さんの参加が徐々に増加。当初からの目標である「予防を目的とした骨盤ケアクラス」が少しずつ実現してきました。

 骨盤ケアに熱く燃えているのは、まだ私達2人なのですが、
・一緒に悩み、相談し合って取り組めること
・上司の理解
・応援してくれるスタッフが徐々に増えていること
これらが大きな推進力になっています。

【骨盤ケアクラスの内容】
 クラスの内容は以下の順で実施しています。
 1.最初に骨盤支持の方向を確認
 2.さらしで骨盤支持
 3.ケアの必要性を説明
 4.体操・操体法
 5.自分で骨盤支持ができるよう練習
 6.希望者にトコちゃんベルトの説明

 トコちゃんベルトなどのグッズは、骨盤ケアクラスに参加した人が購入できることにしているため、最後に希望者にトコちゃんベルトの説明を行ないます。
 今のところ教室への参加は1回のみとしていますが、1回参加しただけでは、骨盤支持の位置や強さをしっかり身につけてもらえないこともあります。そのため、妊婦検診の時にスタッフより声掛けして、体操や骨盤支持の状況を確認するようにしています。

【最近のブーム“たてみつ”】
 最近の試みは、さらしによる支持+“たてみつ”で、以下のような症状がある人にお勧めしています。
 1.キーゲル体操がうまくできていない
 2.足指をうかせて立つなど、立ち方がおかしい
 3.尿漏れがある

 “たてみつ”使用後は、「ふんどしみたいで、恥ずかしい」との感想や、「パンツの代わりになって健康的」との声で盛り上がります。

 身体の変化としては
 ・姿勢がすっとして気持ち良い。
 ・足の指にしっかり力をいれて立てるようになった。
 ・骨盤底筋を意識できて、キーゲル体操をしやすくなった。
 ・尿漏れがしなくなった。
などの声をいただけるようになりました。

 特に尿漏れに悩む方は熱心で、後々も状況報告をしてくださいます。クラスの時間内では全員に試着する時間が取れないので、症状がある方のみ、居残りで個別指導をしています。
 さらしを使っているため、長期使用中の方からは、「硬くて気になる」「ずり落ちる」「端が緩んでくる」との声が聞かれます。対策としては、厚手腹巻を着け、腰回りの適切な位置にキツクならない強さで巻くよう指導しています。
 
 骨盤ケアクラスで“たてみつ”を着けて実習している様子は、ブログ“魔女のひとりごと”にupされていますので、こちらからご覧いただけます。
 ⇒http://blog.ap.teacup.com/majyosanba/1367.html

 渡部先生からは「トコちゃんベルトのずれ防止パーツをリニューアルし、“たてみつ”の役割もしながら、ショーツがわりに着けられるアイテムを開発している」と聞きました。それが買えるようになれば、「効果の高い骨盤輪支持を、誰でも簡単にできるようになるのに…」と思います。

【おわりに】
 勉強を始めたばかりの私はどうしていいのかわからず、東野さんに頼ることもしばしばでした。今も知識不足を痛感しており、現在、名古屋サロンで総合ベーシックセミナーを受講中です。一人一人の妊婦さんの個別の症状やニーズに即したケアを提供できるよう、「広く深く、学び続けなければ…」と思う毎日です。
 これからも、一人でも多くの女性がトラブルの少ない妊娠期を過ごし、安産と楽しい育児ができるよう、「予防を目的とした骨盤ケアクラス」の充実を目指したいと思います。そのため、クラスを運営するスタッフを増やし、当クリニックでお産される全ての妊婦さんが受講できる体制を作って行きたいと、ひそかな闘志を燃やしています。